第34回日本森田療法学会

 The 34th Annual Meeting of the Japanese Society for Morita Therapy


大会長挨拶

 

ご挨拶

 

 

 

 このたび、第34回 日本森田療法学会を、平成28年11月25日(金)26日(土)の両日、大田区産業プラザにおいて開催することになりました。

 科学の目覚ましい進歩に伴って、精神医学の分野においても、今日まで、多くのエビデンスが集積されてきました。一方、エビデンスという客観的な事象によっては、我々の意識そのものや、壮大な広がりを持つヒトの精神そのものといった主観的事象を説明することは困難で、科学全般の著しい発展にも関わらず、ヒトの精神や精神の病の真理は、なお深い霧の中にあります。

 エビデンスの集積が全盛である現在こそ、エビデンスでは説明し得ぬ、深淵なひとの意識や精神などの主観的事象に対する、確固たるアプローチが必要となっています。

 精神の内界や精神の病という主観的事象に対する、ナラティブな側面からのアプローチは、現在においても、様々な精神療法や心理療法などを通し、一般的に実践されてはいますが、特に精神医学の黎明期においては、エビデンスにとらわれず、果敢にも様々なアプローチを用いた探求や治療が行われました。

 中でも、森田療法は、日本の文化や価値観を背景に誕生した透徹した精神療法であり、グローバル化の中、混沌と価値基準が交錯する現代でもなお、その輝きを増しています。

 本学会は、わが国における森田療法に限らず精神療法の進歩、向上、啓蒙、普及に寄与することを目的として設立され、今日までの活動をしてまいりました。

 今大会におきましては、敢えて「森田療法 温故知新」というテーマを掲げ、多くの一般演題とともに、特別講演、会長講演、シンポジウムやランチョンセミナーなどを予定しております。本大会における活発なディスカッションが、今後のこころのケアのさらなる展望を拓く端緒になることを期待しております。

 皆さまの参加をお待ちしております。

 

 

 

第34回 日本森田療法学会

大会長 水野 雅文

東邦大学医学部精神神経医学講座教授